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「それから」
1985年 (日本)
恋愛作品といえば、恋愛妄想の大家・夏目漱石先生は外せません!
恋愛小説の金字塔、「それから」が原作
(恋愛小説としても・・・ってことで)
お二人とも亡くなられた・・
森田芳光監督作、松田優作主演の名作です。
小説との違いや感想を紹介します。
ぜひ、参考にしてみて下さいね

それから [DVD]
キャスト&スタッフ
監督:森田芳光
脚本:筒井ともみ
原作:夏目漱石「それから」(1909年)
音楽:梅林茂
撮影:前田米造
照明:矢部一男
出演:松田優作
藤谷美和子
小林薫
笠智衆
中村嘉葎雄
草笛光子
第59回キネマ旬報ベスト・テン第1位
「それから」あらすじ
資産家に生まれた長井代助は、30を前にして仕事に就かず、親の援助で悠々自適な生活を送る。親・兄夫婦から財閥令嬢との婚姻を勧められるも、頑として受け入れようとしない。そんな折、代助と学友だった平岡が銀行を辞職し東京に戻ってくる。彼らには菅沼という共通の友人がいたが若くして亡くなり、その菅沼の妹三千代と平岡は結婚した。三千代は産まれたばかりの子を亡くし、すっかり身体を壊していた。負債もあるのに放蕩する平岡に替わり、三千代は代助に援助を頼み、収入の無い彼は兄嫁に無心する。代助には、好意を持ちながら三千代を平岡にすすめた過去があった。彼と孤独な三千代は急速に距離を縮め、やがて想いを抑える事ができなくなる。
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「それから」解説
最近あまり聞きませんが、かつて高等遊民という言葉がありましたね。
なにかを生産したりせず、ただ毎日雅やかに過ごし、趣味を楽しんだりする。夏目漱石が特によく使った言葉であり、代助は高等遊民を代表しそうなキャラクターです。
お金持ちというのは、庶民にはちょっと理解できませんが、世界漫遊するとか、自立をせかさずのんびりしていたりします。
でもそれは親が決めた結婚をし家督を継ぐまでの自由であったりするけど、代助は結婚も受け入れません。
彼はただの放蕩息子なのか。
すぐに、彼が引きずってきた過去が明らかになります。
実際の仕事についた事がない代助は理想主義的でいかにもの感じです。
社会に対する態度は大上段でシニカルですが、
当時の漱石先生の、社会に対する考えが見えます。
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漱石先生のこれぞ恋愛物語
小説「それから」で一番好きな場面
活けたすずらんのそばで眠ってしまい、誰かがすっと来て、すっと帰ったのを感じる代助。
再び訪れた三千代はユリの束を持ち、二人の間にユリの香が満ちる。
小説の方は代助の視点のものです。
三千代はちょっと、映画よりさばさばした感じです。
とにかく主人公の
好きなひとを前にし、
好きなひとの態度に一喜一憂するような。
三千代と会っていなくても、代助の脳内は三千代のことばかり考え、占領されていく。
文章に充満する恋愛感情がとにかくすごい。
なんといいましても!大文豪漱石先生なのです。
私の脳もあの部分を読んだあと、自分の寝顔を三千代が見下ろしている、その情景を、何度も思い出してはドキドキする代助に占領されてしまった。
でもあと小説を読み返すとこんな描写はどこにもない。
内なる感情を描くとなると、やはり文学にはかなわないけれど。
森田監督の「それから」は映像になりますから、代助・三千代、二人の姿を観ることになります。
特に三千代のしぐさ、行動が彼女の気持ちの高まりを表していきます。
ただ小説をなぞるのではなく、代助という人物像は客観的な映像で、三千代の感情の高まりは余す事なく表現された、みごとな映像作品ではないでしょうか。
なぜそんな事になってしまったのか。
なぜそうしなかったのか、なぜそうしてしまったのか
二人が追い詰められていくと、なぜなぜと、くるしくなります。
代助は義侠心とやらを優先し、好きだった三千代を平岡に『周旋』してしまった。その罪が彼をくるしめる。
突然終わってしまうので、
びっくりされると思うのですが、
原作もそんな感じなんですね。
自分の感情でどうしようもなくいっぱいになり苦しむばかりの代助。
あなたの罰なんか知りません。
やはり、答えを出すのは女
細やかに演じられた、禁断の恋愛模様をじっくりご覧ください!
続きは小説『門』で!!
(まったく同じ人物での、続き、というわけではありませんし、恋愛ものというわけではありませんが・・)
『三四郎』『それから』『門』、前期漱石三部作です。
円覚寺に行きました
小津監督のお墓参りもすればよかった・・・
『門』では主人公は座禅をくみに鎌倉・円覚寺へ
— mikeneko-panchi (@konyananimirucm) July 7, 2022
漱石先生も門をくぐるが、心は晴れなかったそう pic.twitter.com/t7e0rBq9jx
映画「それから」キャスト・映像と音楽
アクション映画ドラマも魅力的だったけれど、鈴木清純監督「陽炎座」の松田優作が大好き、「家族ゲーム」もおもしろかった。で、すぐに観に行ったのでした。
「それから」は平岡役の小林薫がヤバいです。
いかにもな、結婚しないほうがいい男で。
藤谷美和子は、代助にとって綺麗な三千代像にこれでもかというぐらいになり続けます。
出てくる着物・着合わせ、20世紀初頭の街並みと家屋がとても美しいのです。
シュールな映像がたびたび出てくるのですが、松田優作は存在がシュール、原作もちょっとそんな空気感があり、音楽もサティに似た感じの曲調であの時代が蘇るようです。
このたび久しぶりに配信サービスで視聴したのですが、、、やはり映画館で観たの良かったなあと思いました。
でも!配信してて、とてもありがたいです!
「それから」視聴方法
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