≪dadalan real≫
「花のあと」
日本(2010年)
山形の自然を背景に果し合いを描く、藤沢周平原作映画
仇討ちをはたす女剣士を北川景子が演じます
「たそがれ清兵衛」「蟬しぐれ」など、藤沢周平の小説の多くは歴史の表舞台に出る事のない下級武士が主人公で、次々と映画化されました。
その中でも、この映画は女性が主人公の物語です。
許嫁もいる厳しく躾けられた良家の一人娘
唯一彼女らしく見えるのは、剣を握った時。
父親から剣術を叩き込まれ、今や男に負けない腕前です。
彼女のこころには、一度手合わせをしただけで刻まれてしまった、ひとりの下級武士の存在がありました。
彼は謀略によって自害に追い込まれてしまいます。
主人公は自らの剣で仇討ちに臨みます。
北川景子が、剣を握った瞬間きりりとした剣士の目になる、
内に強い思いを秘めた主人公をみごとに演じます。
彼女の美しさ、真っ向勝負の殺陣シーンがとても素晴らしい作品です。
主人公のこころに残った相手の剣士役を演じるのは、なんと
熊川哲也のK-BALLET COMPANYでプリンシパルを務めた、バレーダンサー宮尾俊太郎。
許嫁役は、甲本雅裕。
「中背で小太り締まりのない性格おお飯食らいの昼行燈」という役どころなのですが、とても格好良いんです!
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「花のあと」スタッフ&キャスト
監督/中西健二
脚本/長谷川康夫
飯田健三郎
原作/藤沢周平「花のあと」(1983年)
出演/北川景子
甲本雅裕
宮尾俊太郎
市川猿之助
國村隼
藤村志保(語り)
音楽/武部聡志
撮影/喜久村徳章
殺陣指導/髙瀬将嗣
「花のあと」あらすじ
映画は老いた主人公が孫を前にして、過去を思い出す語り(藤村志保)から始まります。
東北の小藩、海坂藩では、
桜の満開の頃、藩主のはからいによって家中(家臣)の女・子どもも、城の二の丸に立ち入る事がゆるされていました。
寺井家息女、以登(いと・北川景子)も侍女をつれ、もうじき散る桜を眺めていました。
帰ろうとする彼女を下級武士、江口孫四郎(宮尾俊太郎)が呼び止めました。
以登と同じ道場に通う彼は、彼女との手合わせを願い出ます。
孫四郎の剣の腕は藩で評判になるほどでした。
以登の腕前も知られています。
二人はいつか手合わせをと約束を交わします。
以登は父に孫四郎との試合を願います。
父、甚左衛門(國村隼)は屋敷に孫四郎を呼び、二人は初めて竹刀を交えます。
勝負は孫四郎の勝ちでしたが、以登は手加減せず真っすぐに向かってきた彼に惹かれます。
父は以登に茶をたてさせたのち、孫四郎とは二度と会ってはならないと告げます。
以登には、江戸で勉学中の許嫁、片桐才助(甲本雅裕)がいます。
孫四郎も奏者番(城中の礼式を司る役目)の娘婿になる事が決まります。
しかしその娘加世には藤井勘解由(かげゆ・市川猿之助)との不貞の噂があり、以登は不安を感じます。
孫四郎は奏者番見習いとなりますが、江戸での初お役目で失態をおかします。
生真面目な彼は、江戸屋敷で自害してしまいます。
彼の死が納得できない以登は、江戸から戻った才助に相談し、勘解由の身辺を探らせます。
「花のあと」ネタバレ感想
主人公は武家の娘。
自分の意見を言える時代ではありませんし、友だちと軽口をたたく事すらゆるされません。
そんな彼女が別人のように輝くのが剣を持った瞬間です。
こころに残る想いも断ち切るがごとく、
大切なひとを死に追い詰めた謀を、自らの剣で正す彼女の姿が目に焼き付けられます。
主演の北川景子は春から春へとその機を待つように、ただじっと座しているだけなので、余計に剣を持った時の目がすごい。
カットと音などを組み合わせてそれらしく見せるのではなく、
横からのカメラで、全身を見せて殺陣に挑んだ、彼女の姿に惚れずにはいられません!
孫四郎役の宮尾俊太郎は、バレーの彼だとしばらく分かりませんでした。
集中力、体幹がしっかりしているからでしょうか?
今時、昔の武士なみに鍛えているのはバレリーナだ!だったのでしょうか??
ちょっと「Shall we ダンス?」で、草刈民代さんが”彼女はバレリーナだから振付をしてあげればダンスもできる”と言われた事を思い出したり。
でも孫四郎以上にイケメンなのが、許嫁役才助、甲本雅裕なんです!
ふつー仇討ち手助けするだろと、ちょっと賛否ありますが。
才助は、以登が自分の手で終わらせなければならないという事を、よく理解し、協力し見守るしかなかったのだと思います。
そうは言っても・・・許嫁の中にある、男性の存在を終わらせるため、協力して待てるってやっぱり、かなり器が大きいひとですよね・・・
≪eiga.com≫
こちらもいい感じ
海坂は架空の藩ですが、舞台は藤沢作品でおなじみの山形です。
時を待つ以登を、月山が見守っています。
殺陣が見どころですが、その他は座敷に入ったり座ったり、以登がぼーっとしていたりするシーンが多いので、けっこう退屈かもしれません。
私はお茶が大好きだったので、座敷での所作が懐かしくてたまりませんでした。
景子さんの所作もお美しいですよ。
(なんか姑が言ってるみたいだな)
お茶って、狭いところに押し込まれて堅苦しそうに見えるでしょうが、実はとても楽しいんです。
空間は狭いけど、頭の中は自由で広がる感じです。
利休さんが考えたことですからね。なんかすごいんですよ。たぶん
武家の娘たちにとって、お茶や書のお稽古の時間も自由を感じる時間だったのではと思いました。
🌸 🌸 🌸
以登は、納得いかない表情、ただ景色を眺める眠そうな表情で、
語る事は許されず静かに座っています。
私はその表情がすごいなと思いました。
今は言いたい事が言えますが、そうは言っても、そうだから余計に、
自分というものを自分で収めていかなければならないようで
彼女の表情を思い出すと落ち着くんです。
「花のあと」視聴方法
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と、いろいろありすぎてよくわからなくなるのですが💦
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(ガーンって😆かんじ)
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