Samuel PASTEUR ーFOSSE
「ある天文学者の恋文」
Correspondence
イタリア(2016年)
親子ほど年の離れた、妻子ある教授と教え子が恋に落ちます。
思うように会えない二人ですが、彼女の未来が分かるかのように教授からはメールが届きます。
しかし彼女は講義中、とつぜん教授の死を知らされます。
信じられませんが、確認する事も葬儀に出る事もできません。
そんな彼女のもとに、彼からのメールや手紙が届きます。
何万年も前に消えた星の光が届くように、亡くなっても教授の愛は届き彼女を包んでいく、ロマンティックな物語です。
「ニュー・シネマ・パラダイス」(1988年)「海の上のピアニスト」(1998年)の、名匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督作品です。
音楽はもちろん!エンニオ・モリコーネ。
残念ながら2020年7月6日に亡くなられました。
このコンビの作品がもう作られないと思うと悲しくなりますが、映画ならいつでも会えますね。
「ある天文学者の恋文」もちょっとそんなかんじの映画です。
≪eiga.com≫
「ある天文学者の恋文」予告動画
STAFF/CAST
監督・脚本/ジュゼッペ・トルナトーレ
出演/オルガ・キュリレンコ
ジェレミー・アイアンズ
音楽/エンニオ・モリコーネ
撮影/ファビオ・ザマリオン
「ある天文学者の恋文」あらすじ
ロンドンのホテルの一室。
早朝出発するエド/エドワード・フィーラム教授(ジェレミー・アイアンズ)をエイミー(オルガ・キュリレンコ)は窓から見送ります。
次の場面、エイミーは爆発するビルを走り抜けています。
彼女は学業のかたわらスタントの仕事もしています。
自宅のアパートに帰るとエドから花束と、「誕生日おめでとう」のメッセージが入ったディスクが届きました。
彼の声を聞きたいと思いますが、留守電ばかりです。
エイミーが大学で講義を待っていると、入ってきた別の教授から彼が数日前に亡くなった事を知らされます。
エドに電話をしても通じません。彼女は信じられず混乱し泣き崩れます。
新聞やネットで、エドが亡くなった事は事実だと知ります。でもたまらずエジンバラのエドの実家に向かいますが、訪ねるわけにもいきません。
帰宅するとイタリアの別荘の合鍵が。
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別荘に行くと暖炉には火が入り、ディスクとノートパソコンがとどきます。
浜辺の岩に座りパソコンを開くと、画面に現れたエドはエイミーのいる場所を言い当てます。
そして、なぜ彼女が危険なスタントを続けるのか、彼女が抱えているトラウマについてお説教を始めました。
エイミーは怒りにかられディスクを暖炉に投げ入れ、エドからくる連絡全てをストップさせてしまいます。
でもすぐにエイミーは後悔を。。。
見どころや感想
彼女の行動を読むように、先回りして彼の知らせは届きます。
しかも彼は亡くなっているのに。
いったいどういう事なのかミステリアスな展開です。
でも天文学者らしい、地上の命は終わっても永遠に彼方の星からの愛がふりそそぐような、素敵なラブ・ストーリーです。
危険なスタントを続けるエイミーの事を、エドは「カミカゼ」と呼ぶのですが、それは彼女が死に向かってしまうようなトラウマを抱えている事を意味します。
彼が最期の時間、彼女のために貴重な体力を使ったのにも、彼女にそこを越えて欲しかったからです。
不倫の恋ですが息子にもメールを送っているみたいで、ラストはみんなに彼の愛が届き幸せになる感じです。
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いろいろな愛を演じてきたジェレミー・アイアンズはさすがに年波が寄ってきてますが、知的な感じが天文学者にぴったりですね。
ウクライナ出身のオルガ・キュリレンコはボンドガールから、「オブリビオン」(2013年)「9人の翻訳家 囚われたベスト・セラー」(2019)などなど、映像に意味を与える美しい役者さん。
そしてこの映画は映像と音楽が素晴らしい。
監督とエンニオ・モリコーネのコンビでこれまで名映画音楽が生まれてますが、この作品はシンプルに静かにエイミーのこころに沿うように流れ、時々鳴る携帯の呼び出し音がまた合っていて。
ほぼエイミー、オルガ・キュリレンコはパソコンに向かって演技をしているのに。彼女の彷徨うこころ、彼から想いが届いてくる感じが一編の詩を読んでいるように美しい作品です。
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「ある天文学者の恋文」視聴方法
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