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「デッドゾーン」
The Dead Zone
1983年(アメリカ)
原作S・キング×監督D・クローネンバーグ×主演C・ウォーケン おもしろくないわけがない!もう40年も経ったのでさすがに古くさいかもですが、多くのクリエイターに影響を与えた、サスペンス・ホラーの名作を忘れて欲しくなくて紹介したいと思います。
どのシーンも無駄がなくてずっとおもしろい。
どれもこれも起きることがおもしろい。
最初から終りまでとにかくおもしろい。
不気味さと人情が同居するところがキングならではで、
ほろっともさせられます。
映画は原作の視点を分かりやすくして、よりおもしろさだけ凝縮させたようなエンターテイメントになっています。
そしてクリストファー・ウォーケン。
衝撃作「デァ・ハンター」(1978年)が公開され、異常な戦争下でも自分を見失わず冷静に行動できるデ・ニーロではなく、
生き死にの場に捕らわれたC・ウォーケンの方が普通に見え始めた時から、ずっと大好きな役者さんです。
デッドゾーン
/amazon
「デッドゾーン」 staff
監督/デヴィッド・クローネンバーグ
脚本/ジェフリー・ボーム
原作/スティーヴン・キング
出演/クリストファー・ウォーケン
マーティン・シーン
音楽/マイケル・ケイメン
撮影/マーク・アーウィン
編集/ロナルド・サンダース
あらすじ
ニューイングランドの高校教師、ジョニー・スミス(C・ウォーケン)は同僚のサラ(ブルック・アダムス)と恋人関係でした。結婚の約束をした夜、彼は事故に巻き込まれ昏睡状態となります。5年後奇跡的に意識が戻りますが、彼には触れた相手の未来や過去が見える能力も備わっていました。
ジョニーにとってさっき別れたばかりのサラは、すでに結婚し子どももいました。新しい能力も、彼を幸福にしてくれるとはいいがたいものでした。
そんなある日地元警察の、バナーマン保安官(トム・スケリット)が、連続殺人事件の捜査協力を求めて訪れます。未来を変える力を持ってしまったジョニーは、抗えない運命に導かれて行きます。。。
感想
ホラー小説を量産しながらひとの良さ弱さもにじみ出てしまう様なキングの物語に、冷酷な立ち姿とくしゃくしゃ笑顔が素敵すぎるC・ウォーケンはぴったりです。元恋人の赤ん坊を見るときの表情といったら、もう堪りません。
映画では主人公は何を見ているのか、観客も何を見せられているのかよく判らない超常的な現象が突然始まります。
主人公と一緒に、だんだん現実と見分けがついてきて何であるか分かってくるのですが、その感じがとても引き込まれます。
それによって主人公が巻き込まれる出来事も、確かにありそうで。
展開がとにかく恐ろしくておもしろい。でも主人公の誠実さ悲しみにもとても共感を感じる作品です。
原作ファンには不評でしょうか??
そうかもしれません!
キングの小説を読むとき、どんな風に読んでいるでしょうか。
キングというお方は、話したり食べたりするみたいに物語を吐き出す事が必要な方に見えたっぷりある。
読むときは情景とか、主人公の人生や考えにどっぷり漬かっている感じです。
映画は、というと
想像つかない、キングの発想の部分がたたみかけてくるような展開のクローネンバーグ作品です。
楽しみ方が違うかもですが、映像が主人公に見えている世界に突然切り替わる、目に飛び込んでくる展開がすごいです。
デッド・ゾーン〈上〉 (新潮文庫)
デッド・ゾーン〈下〉 (新潮文庫)
「デッドゾーン」視聴方法
今作は amazon prime video でレンタル(有料)で視聴できます。
↓ 購入する場合DVDのみになります。Blu-ray は日本語版がありません
デッドゾーン デラックス版 [DVD]
関連作品
映画の冒頭、ジョニーは教室で詩を朗読し、「スリーピー・ホロウ」を読んでくるようにと言って生徒を送り出します。
もうニヤニヤしちゃいますね。
「スリーピー・ホロウ」はアメリカの伝説で、それを元に1999年映画化されています。ティム・バートン監督、ジョニー・デップ、クリスティーナ・リッチ主演のゴシックホラー映画です。
この作品にC・ウォーケンは出演しぴったりの役で、も~大爆笑(しちゃいけないが)
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