「ビザンチウム」
Byzantium
イギリス・アイルランド・アメリカ(2013年)
「インタビュー・ウイズ・ヴァンパイア」(1994年)から20年、再びニール・ジョーダン監督が撮ったヴァンパイア映画です。
前作の絢爛さとはまた違った、
生と死・闇と光の、はざまに存在する主人公と、その静けさがとても美しい作品です。
アカデミー主演女優賞を受賞するのが待ち遠しい、シアーシャ・ローナンが200年を記憶し続ける永遠の16歳を演じます。
もうひとり、映画の空気感にとってもぴったりなのが、「Nitram」(2021)でカンヌで男優賞をとったばかりのケイレヴ・ランドリー・ジョーンズです。
ヴァンパイアものって、どうしてこう魅力的なのでしょうか?
あらすじや見どころを紹介していきます!
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「ビザンチウム」スタッフ/キャスト
監督/ ニール・ジョーダン
脚本・原作(舞台劇)/モイラ・バフィーニ
出演/シアーシャ・ローナン
ジェマ・アータートン
サム・ライリー
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
音楽/ハビエル・ナバレテ
撮影/ショーン・ボビット
「ビザンチウム」あらすじ
200年の時を超えて存在し続けるヴァンパイアの親子、
母クララ(ジェマ・アータートン)は200年前から娼婦になって暮らし、娘のエレノア(シアーシャ・ローナン)は死を望むひとの血だけ吸って生きています。
二人がヴァンパイアであると知る人物に見つけられると、クララは躊躇なく殺害し、急ぎ街を出ます。
流れ流れて、たどり着いたのは海辺の保養地でした。
クララは廃ホテル「ビサンチウム」で娼館を始めます。
エレノアはレストランで、地元の青年フランク(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)と出会います。
その海辺の街は、二人がうまれ、ヴァンパイアになった街でした。
エレノアは、200年前に同じ浜辺を歩いたことを思い出します。
200年前・・・
クララは同じ浜辺で海軍士官のルヴェン(ジョニー・リー・ミラー)とダーヴェル(サム・ライリー)に出会い、ルヴェンによって娼館に売り飛ばされます。
彼女は16歳でエレノアを出産し、赤子は殺されてしまう娼館の掟に逆らって孤児院に預けたのです。
現在
エレノアはフランクの通う高校に編入します。
授業で、「私は」ではじまる、”自分とは誰”という真実を語る作文の課題がでます。
フランクは重い病にかかっています。
似た孤独を抱える二人は惹かれあい、エレノアは、語ることができない200年の物語をフランクだけには伝えたいと思います。。。
*****
200年前・・・エレノアが生まれた8年後。
肺病で死んだはずのルヴェンの友人、ダーヴェルが娼館に現れました。
ダーヴェルは不死になることができる秘密の神殿を知り、ヴァンパイアになったのです。
彼は神殿の場所、絶海の孤島を示す地図をルヴェンに渡します。
クララはルヴェンの足を撃って地図を奪い、不死を手に入れます。
彼女も胸を病み、命は残りわずかでした。
エレノアが16歳になったある夜の孤児院、
足を不自由にさせられたルヴェンがやってきて、彼女を襲いました。
いつも孤児院を見ていたクララはルヴェンに気づいて殺害し、エレノアを孤島に連れて行き彼女にも不死を与えます。
ヴァンパイアの集団「同盟」は、女が不死になったり、女が誰かに不死を与える事を認めません。
クララとエレノアは、「同盟」から追われる身となったのです。。。
*****
フランクはエレノアが書いた物語を読み、創作としか思えず、真実を語ってはもらえなかったと苛立ちました。
彼女の物語を担当教師のケヴィン(トム・ホランダー)に見せてしまいます。
担当教師はその物語に魅了されます。。。
「ビザンチウム」見どころ
エレノアは、誰にも語ることがゆるされない200年の物語を、書いては破り空へと放っていました。
死ぬことができないエレノア
生きることができないフランク
自分と同じ孤独を抱えたフランクを前にした時、エレノアは嘘がつけなくなります。彼には、彼女が存在し続けた200年を知って欲しくなります。
好きになると、嘘をつけなくなる・・・真実を伝えたくなる・・・
でも二人の状況は、過酷です。
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視線の下に沈殿したような、静かで動きのない空気の中にいる若い二人。
その空間が・・・止まっている。
生と死のはざまのよう。
音楽が、沈黙に流れ込むよう。
二人の姿、静かなやりとり、辛いやりとりが
とても美しいヴァンパイア映画です。
雨のバス停で寒さにふるえフランクが待つシーンが、とても高校生らしい。
そんな方法しかできなくて。
自分の想いを伝えずにはいられない。
大人になったらできない。
エレノアは200年存在していますが、16歳の少女になる。
母クララの凶暴さにはらはらさせられますが、
最後は愛の深さにしみじみします。
200年前の物語と現在が交互に描かれ、本を開いて物語を眺めているみたいです。
そしてお話しは、昔話みたいに、めでたしめでたしで終わります。
🍷 🍷 🍷
シアーシャ・ローナンと、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズが好きすぎてたまりません😂
彼女の出演作はこれからも書いていきたいので、よろしくおねがいします。
ケイレヴ出演作はアブナそうなのが多いので、あまり書かないと思います💦
ルヴェン役のジョニー・リー・ミラーは、シャーロック・ホームズを現代ニューヨーク描く「エレメンタリー」が有名ですね。
ひとの良さそうなホームズ役のイメージが染みつきすぎて、彼ってわかりませんでした!
ダーヴェル役のサム・ライリーは、ドラマ「SS–GB ナチスが戦争に勝利した世界」のCMを見た時、おっ彼だとなりました。
目がとても印象的。
「マレフィセント」が有名ですね。
ゴシック調がよく似合う方だなあと思います。
お母さんのジェマ・アータートンは2008年のボンドガール!
ちょっと・・・007みたいなシーンもあります!
「ビザンチウム」視聴方法
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