「コーラス」少年たちの歌声にこころ洗われる2004年の仏映画。ニュー・シネマ・パラダイスのジャック・ペラン制作出演作品/(追記)視聴方法

「コーラス」

 

Les Choristes
フランス(2004年)

舞台は戦後間もない頃の、孤児や問題児が入れられた寄宿学校。
新しく舎監になった教師が始めた合唱をとおし、子どもたちが変わっていく物語です。

歌の力が状況を変える映画は多々あると思うのですが、この作品は特にこころが洗われ、幸せな気持ちになる作品です。
子どもたちの歌声とメロディが素晴らしく、クリスマスに視聴するのにもぴったりなので、とてもお勧めです。

2022年1月31日23時59分で配信終了なので、実は焦っております)

あらすじやレビューを紹介しますので、ぜひ参考にしてみて下さい!

 

ポスター画像

≪eiga.com≫

 

The Chorus / Les Choristes (2004) – Official trailer

Staff & Cast 

監督 / クリストフ・バラティエ
脚本 / クリストフ・バラティエ
    フィリップ・ロペス=キュルヴァル
原案 / 「春の凱歌」(1944年)仏映画

出演 / ジェラール・ジュニョ
    ジャン=バティスト・モニエ
    ジャック・ペラン
    フランソワ・ベルレアン
    マクサンス・ペラン

音楽 / ブリュノ・クーレ
    クリストフ・バラティエ
撮影 / カルロ・ヴァリーニ
    ドミニク・ジャンティ

 

あらすじ


開演直前のニューヨークの劇場。マエストロ、ピエール・モランジュ(ジャック・ペラン)に母の訃報が届きます。
オーケストラの指揮を終え、故郷フランスで母を葬った夜、実家を一人の男(ディディエ・フラマン)が訪ねてきました。

彼はペピノと名乗ります。
それはモランジュが少年時代を過ごした、寄宿学校で一緒だった懐かしい名前でした。彼は、モランジュの人生に大きな影響を与えた教師の日記を渡します。
日記には教師が学校に赴任してからが綴られており、モランジェの少年時代、寄宿学校の日々が甦ります。

 

 

音楽の道を諦めたマチュー(ジェラール・ジュニョ)は男子寄宿学校の舎監になります。

そこは、孤児や問題行動のある子どもたちが入れられる学校で、「池の底」などという名称です。
子どもたちは規律と罰で抑えつけられ、ますます反抗的になっています。
校長(フランソワ・ベルレアン)の興味は自分の名声を上げる事であり、私腹も肥やしています。

マチューは子どもたちに手を焼きますが、学校の方針にも呆れます。


ある日生徒の一人が悪口を歌にしているのを聞いて、その声に感心し子どもたちに合唱を教える事を思いつきます。
マチューは自分で合唱曲を書き、子どもたちはどんどん歌う事に夢中になり、子どもらしい表情を取り戻します。
それだけでなく、他の教師たちも音楽を楽しみ、生徒を一番に考え始めます。

 

特に生徒のひとり、モランジュ(ジャン=バティスト・モニエ)は素晴らしい歌声の持ち主で、マチューはその声に惹かれます。
しかし彼は学校一の問題児で、マチューに対しても反抗的です。

 

そんな時とても暴力的な少年モンダン(グレゴリー・ガティニョル)が入校し、学校の大切な燃料費が盗まれる事件が起きます。
合唱を聴き少し変化したかに見えた校長でしたが、犯人は彼であると決めつけ、殴り続けます。。。

 

「コーラス」評


この作品が素晴らしい理由、
ひとつは、合唱が素晴らしいという事です。

変声期前の少年たちの合唱がとにかくもう素晴らしい。
透明感のある歌声が戦後の教室、貧しい寄宿舎に響きます。
そしてオリジナルの合唱曲の旋律が繊細で、とても美しいです。

モランジュ役のジャン=バティスト・モニエはサン・マルク少年少女合唱団のソリストで、実際に歌っています。
彼はこの映画を機に俳優の道に進みます。
他の、セリフのない子どもたちは撮影地近くに住む子どもたちというから驚きです。
歌は口パクですが、一生懸命歌っている感じなんです。
(実際の歌声は、サン・マルク少年少女合唱団の子どもたち)

 

 

この作品が素晴らしい理由、もうひとつは、
熱血学園ものではないところです。

マチューはまったくもって熱血教師ではありません。
事件が起きても、生徒の犯人捜しをさせる校長の命令などには全く応じず、判らないと言い続けて陰で犯人の子どもに罪滅ぼしをさせたりします。
でも、生徒のひとりが音痴と分かると彼を譜面台係にするし。
子どもたちが彼のために投げた紙飛行機を全部ひろわないし。

 

モンダンが証拠もないのに殴られても、どうにかするわけでもなく。
(彼はもっと暴力的になってしまいます)
歌を教えますが、学校の問題を根本から変えたりはしません。
ただ、彼ができる音楽を、子どもたちにつたえようとするだけです。

全部を問題ないようまとめてしまわない所が、仏映画らしくていいんですね。
熱血感動のストーリーではない、戦後の荒廃した世界でよくあったかもしれない日常的な物語がたんたんとすすむので、
余計に歌声が美しく響き、ままならない毎日が洗い流されるような気がしたり、すがすがしい気持ちになったりするのかもしれません。
(↑こういう感想が多い作品です)

 

でもちゃんとした大人と出会う事が、
子どもを輝かせ、ひとを信頼する気持ちを取り戻させる、
その後の人生を決定するような大きな出会いになる。
とても大切である事が伝わってきます。

 

「コーラス」視聴方法
U-NEXT配信終了により、視聴方法追記


現在、U-NEXTで配信中!
なのですが・・・・来年一月いっぱいの配信です。
実は「コーラス」で検索すると出ません。
クリストフ・バラティエ  
Les Choristes  で検索すると作品が出ます
配信されていないと思い、こんなぎりぎりの紹介になってしまいすみません🙇


初めての方は、31日間のトライアルがあり、無料で視聴できますので、チェックしてみてください
↓をクリックです。

「コーラス」の配信はU-NEXT
2022年1月31日23時59分で終了します!・・・しました!

U-NEXTでは、お知らせ通り配信が終了しました😭
という事で、最後の砦!

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♬関連作品など♬

大人のモランジュを演じたのは、「ニュー・シネマ・パラダイス」(1988年)の時も、訃報が届いて子ども時代を思い出し故郷に帰る成功した人物を演じたジャック・ペラン。
また同じような役を演ってる!というより、こういう役はもうこの方がするのだと思ってたりします。

ジャック・ペランと言えば、一緒に飛んで撮影した「WATARIDORI」(2002年)の監督。鳥と一緒に渡っていくって最高だなあと思いました。実際、撮影するひとは大変なんでしょうけど・・・

  •  
  • 「コーラス」のクリストフ・バラティエ監督はジャック・ペラン監督の甥っ子で、彼も「WATARIDORI」の時から関わり、同じスタッフで映画制作をされてるみたいですね。そのへんfamily priorityと言われるみたいですが、映画会社が映画化しない作品を、協力する事で制作を可能にしているように思えます。

  • familyの最たるものがペピノの役です!
  •  

(ネタバレ
 しているので注意です!!)
 ↓

最後、マチューは責任をとらされクビになって学校を去ります。そこにペピノが、自分も連れて行ってと来るのです。学校で一番小さくて、ぬいぐるみと布袋ひとつだけ持って。それが孤児である彼の全財産なんですね。おいていけませんよ。
だから、ペピノはマチューの日記を持っていたわけです。
ペピノ役のマクサンス・ペランがジャック・ペラン監督の次男です。

 

♪♪♪

 


サロンドロワイヤル

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